2023年も、もう年末。仕事も私生活も忙しかった気がするし、さほど大したことはなかった気もする。
2023年はそれほど多くの買い物をせず、細かい買い物をしてきたように思います。そんな中でも「これは良かったな」と言えそうな品物をここで振り返ってみる。
Light years のサイドテーブル
厳密にはこれのベージュの、着色されていないものを2つサイズ違いで購入した。エチオピアのコーヒーテーブルらしい。
ANAだったかの航空券が安いタイミングで福岡に行こうと思い、家族を妻子を連れてLight years を訪問。いつかは来たいと思い続けていたお店だったので感慨もあり、ふらっと買ってしまった。
Light years はアフリカ、ヨーロッパの古家具をや古道具を輸入するなどしており、セレクトが大変に良いんですよ。価格も安くはないのだけど。
無銘のヨーロッパの古いチェア
たまたま残っていたのがスクショだけだったのだけど、これも買った。誰が作ったのかもわからない、それでいてヌケ感がすごくいい。
自宅のリビングのどーんと置いてあり、子供のおもちゃがすごいので実際の写真はなしで。せっかく買ったのに勿体ない感じがしつつも、まあ気に入ったやつなのでいいんです。
こういう、「なんかよくわかんないけど好きなやつに囲まれる」っていうの最高。だから民藝にも惹かれるんだよな。
鉄製たまご焼き機 大
急に家庭感の満載な品物。「どこかで買いたいなー」と思っていたたまご焼き機を買ってみた。白だし + 水をちょっと入れてふわっとさせるたまご焼きが好きで、たまに使っています。
頻繁に使うようなものでもないのだけど、これは良かった。ある程度慣れてくると、お店で食べられるようなたまご焼きの品質が簡単にできちゃう。
食器用洗剤でガッと洗うのではなく、鉄なので専用のたわしでゴシゴシという感じで気は使うものの、いいね。
ぶんぶんチョッパースーパー5
我が家では私がほぼ全ての料理を担当しており、献立の検討含めてまるっと任せてもらっているのだけど、これまではこの手のキッチン道具は使っていなかった。お手入れも手間だし、そんなに切れ味も良くないし、みたいなイメージがあって。
ただこれはすごい。もうみじん切りは全てこれで対応。切れ味バツグン。食洗機にも対応しているので使用後は軽く水洗いしてぶちこむだけ。
これでミートボール、イェミスタ(ギリシャの伝統的なトマトの詰め物料理)など楽しくやってます。これも美味い。
teatora Tシャツ
家に6着くらいあるんじゃないかな。夏のTシャツはほぼこれ、毎日同じやつを着回している。肌触りもそうだし、質感がとても良い。
ほかのジャケットやパンツにしても、毎年素材感を微妙にアップデートし続けながらも定番ものをひたすら作り続けるというスタンスでこれまた好き。
最近はバッグ、帽子などのアイテムも出しているようで、気になるんだよなあ。
参考:頭脳職のためのワークウェア「テアトラ<TEATORA>」を大解剖
現在はオンラインストアで完売になっているようだけど、ときどき覗くとストック追加されることもあるので、気になる人は適当に眺めてください。
Shokz OpenFit
Shokz 製品は3つほど利用した経験があり、その上でコメントするとこれが一番いい。これまでの製品は骨伝導で分離型ではなく、ものによって口もとまで伸びるマイクがあったりなかったり〜という製品だったのだけど、これは全く別物。
数時間ほどと長時間利用でき、かつ分離型で入力/出力ともに音質も悪くなく、基本的には会議でこれを利用している。
ノイズキャンセリングの精度も良くて聞いてる側の体験も優れたものがあり、ここ数年で10個ほどのイヤフォンを買ってきたけどこれがベストバイな気がする。
ただし難点はBluetooth 接続。2台まで接続できるのだけど、切り替える際にはいちいち設定から接続する必要があり、これがキツイ。
まあでもいいんだよ、どうせ会議が中心なんだから。AirPods Pro はバッテリーのもちがひどいので、シチュエーションに合わせて使い分けています。
Je suis là ここにいるよ
この世を去った愛猫が、悲しみにくれるボクに寄り添い語りかける――「ここにいるよ」。
Twitter で見かけてなんとなく気になって購入した一冊。死んでしまった猫と「ボク」とのそれからの関係性について描いた本で、なんとなくで読み進めて泣いてしまった。
うちの猫ももう8歳とかそれくらいで、まだ老衰までは時間があるものの「その時」を想像してグッときた。
なんだろう。ただ悲しいだけじゃない何かが、ここにはあるように思う。
思い出してまた目頭が熱くなってくる……。
推薦システム実践入門 ―仕事で使える導入ガイド
職場でMatchine learning にはじめてふれるPMもいるので、勉強会を実施するにあたって利用した書籍がこれ。
model の本当に基本的な知識や、評価方法、簡単な実装概要などを幅広く、それでいて体系的に整理しているのでとても良かった。
経験者のPMなんかも交えながら「そもそもこういうケースでmodel をどう活用すればいいんだろうね」をゼロベースでも話し直す機会にもなった。
日常的な業務から少し離れて、こういう場を設けるのもいいね。
今日もレストランの灯りに
前々職でご一緒させていただいた岩永 直子さんの書籍。岩永さんは医療系の記者をしつつも、傍らでイタリアンのアルバイトもしていらっしゃる方。
イチ読者で記事を楽しみに読んでいたのだけど、気がついたらホールのお仕事も始めていらっしゃって「なんでやw」と思いつつ見ており、だけど羨ましく思っていた。
私も高校生のころから知人の居酒屋でバイトをしたり、上京後もファミレスでバイトするなどしていたので、なんというか当時の職場を思い出していいなあと……。読めば読むほど、手ざわりのある仕事と人間関係との中で暮らしていくことの良さを感じられて、とても良かった。
一方、医療記者という仕事柄コロナの感染リスクとのトレードオフを現場でひしひしと感じられている様子も垣間見える。これが現実なのか。
あと買ったもの、とか
ほかの買い物で言うと車を買い替えたり(家族連れに軽自動車はやはり厳しかった)、家の契約手続きをしたりといった「買い物」をしたはものの、ここで書くには大型すぎる。
これについては、どこまでまとまったものを書くかも。後続のお役立ちになる可能性もあるだろうし。
しかしこのようにして買ったものを並べてみると、なんというか大したもの買ってないなという感じがする。
欲しいものはほかにもあって、いま気になっているのは紀元前後くらいの出土品。
こういうの超気になってる。生きていく上で現実的な問題を、現実的に解決するために、日々ひどく現実的な思考をして生きている状況。
でも本当はおれ、もうちょっとファンタジーの世界とか好きだったんだよな……。
「文字をもたない民族」と呼ばれたチュクチ族が生んだ神話物語、 “クジラの消えた日” とか読んでじわ〜っとしてたのに。
そんなこともあって、非現実的なものに思いを馳せるという行為の尊さを感じるようになり、展示で偶然見かけた「神 ひと ケモノ」を追いかけるようになった。
この小さい置物ですごいお高いのだけど、まあこれ眺めてじわ〜ってできるならいいんじゃねと。まだ購入していないのだけど、たぶん来年はこういうの1つくらい手に入れている気がする。
まあ、2023年はそんなところかな。今年もお疲れ様でした。良いお年をお迎えください。