岡田武史さんが語る「仕事」がめっちゃいい
あけましておめでとうございます、山口亮です。
年末年始に2020年のこと、そして2021年のことを考えていた。昨年は表に出せるような仕事が少なかったのだけど、そのうち公開されるといいなと思う。
今年をどんな年にしようかと、読み返したのがこちらの記事。
2009年の早稲田大学での講演の記事。2007年にオシム後任となり、日本代表監督として南アフリカW杯への出場を決めた後に、岡田武史さんが本人の仕事観などを語った講演録。
ログインしないと読めない記事で基本的には講演書き起こしの記事ではあるが、これが大変にいい。
基本的にはサッカーの話で、横浜F・マリノスのときにどう戦ったのかとか、人事権のある監督として選手との関係性をどう考えていたのかとか、そういったことが語られている。
オシムさんが倒れて日本代表監督を引き受けてくださいと頼まれたとき、どのようにして決断したのか。かつて代表監督として家族にも迷惑をかけ、大変な思いをしたというのに「やるんだ。俺は絶対これをやるんだ」と思った……などなど。
その中でも自分が共感するのが「 “楽しむ” とはなんなのか」という項。
「Enjoy」とはどういうことか
私も中学・高校とサッカーをやっていて、「楽しい」サッカーをしていた時期がある。みんなでわいわいと、それなりに真剣にやって県大会に出たこともあった。
ここで語られている「楽しい / Enjoy」は少し違っていて、ざっくり言うと「リスクを背負ってチャレンジすること」について述べられている。
Enjoyの究極はどういうことかというと、自分の責任でリスクを冒すことなんです。日本の選手は「ミスしてもいいから」と言ったら、リスクを冒してチャレンジをするんです。ところが「ミスするな」と言ったら、途端にミスしないようにリスクを負わなくなるんです。
例えばギャンブルで、大金持ちのお金を分けてもらって「それで遊んでいいよ」と言われて大もうけしても失っても、面白くもくそもないでしょ。自分のなけなしの金を賭けるから、増えたら「やったー」と思うし、なくなった時に「うわ、やばい」と思う。要するに「ミスするなよ」と言われている中でいかにリスクを自分の責任で負えるか、それが本当のスポーツのEnjoyなんです。
ほんと、そうですよね。
2021年
あまり明確な目標を持って暮らすようなタイプではないけれども、今年は多少なりともリスクを背負ってチャレンジしたいなと、なんとなく/ぼんやりと思った。
そうじゃないと得られない「楽しさ」がある。
昨年は、そのことについてどこか頭の片隅で考えていたような気がする。
コロナ禍ではありますが、機会があればどこかでお茶でもしましょう。今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
※うまくいったら、たぶん年内の早いタイミングで神奈川あたりに引っ越します。